脳のパフォーマンスを引き上げる仮眠の効果【パワーナップ】

仮眠に秘められたものすごい効果を、あなたはご存じですか?

「午後はなんだかぼーっとして、頭が冴えない……」

お昼ご飯を食べてしばらくすると、どうしても睡魔に襲われることがありますよね。

午前中の作業の続きを集中してこなしたいのに、どうも頭が働かない。

そんなときは、無理に頑張ることはやめにして、軽く仮眠をとることをおすすめします。

「頭が働かない」ということは、脳が休息を求めているサインなのです。
休みたがっている脳を無視してがむしゃらに頑張っても、最高のパフォーマンスは発揮できません。

反対に、適切なタイミングで、適度に脳を休ませてあげれば、あなたの頭脳は常にフルパワーを発揮することができるのです。

正しい仮眠の方法を知り、日常にうまく取り入れることで、1日の生産性は驚くほど高まることになるでしょう。

なぜなら、仮眠には「脳の機能を超回復させる効果」が秘められているのですから。

オネット

「仮眠」って、要するに昼寝のこと……?

クモナギ

簡単に言えばそうだね。
ただ、ここでの「仮眠」とは、脳のパフォーマンスを引き上げるためのテクニックという意味で取り上げるよ。

目次

仮眠の効果【脳疲労のリセット】

脳の中は睡眠によって整理される

そもそも、人はなぜ眠るのでしょうか。

1日のおよそ1/3もの時間を睡眠に費やすことに対し、不思議に思ったことはありませんか?

「2〜3時間の睡眠で済めば、もっといろんなことができるのに……」

誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

人がたくさん眠る最大の理由は、私たちの頭・身体・心を整えるためであるとされています。

とりわけ、「脳」をリフレッシュさせることが、睡眠における最も重要な働きです。

現代人が1日に受け取る情報の量は、あまりにも膨大です。
それらの情報を、整理もせずにずっと受け取り続けていれば、脳の容量はあっという間にオーバーしてしまいます。

そうならないため、睡眠という調整機能をつかい、脳の中を整理することが必要不可欠なのです。

睡眠中の脳の働き
  • 必要な情報、不要な情報を選別する
  • 関連性のある記憶と繋げる
  • 覚えた情報を定着させる

脳内にある本棚に、情報の1冊1冊をジャンル分けして並べていくイメージです。

そして、この作業は睡眠中にしか行うことができないのです。

睡眠が足りていない人は、脳内の情報が整理しきれず乱雑な状態になっており、「頭がすっきりしない」という事態に陥ってしまいます。

頭をクリアな状態にするためには、「眠る」という行為は絶対に欠かすことができないわけです。

オネット

眠ることって、身体を休める意外にもそんなに重要な役割があったんだ……

クモナギ

眠っている間に、脳は散らかった情報たちをきれいに片付けてくれる。
「睡眠=脳の情報整理」なんだ。

集中力がアップする

脳の中の情報が整理されれば、頭が軽くなり、目の前のことに全力で取り組むことができます。

散らかったデスクで仕事をするのと、整理整頓されたデスクで仕事をするのとでは、集中力も効率も明らかに差がつくことは想像できるでしょう。

必要以上に情報が詰め込まれている脳は、散らかったデスクと同じ状態。
たとえ無意識であっても、頭の中に不要な情報が散乱していると、人間の脳は気が散ってしまうのです。

反対に、必要な情報だけが整理されて頭に入っていれば、余計なことに意識を乱されず、抜群の集中力を発揮することができます。

がむしゃらに頑張っても作業が進まない、アイデアが出ない、なかなか終わらない……

その多くの原因が、脳の中が整理されていないために起きると言えるでしょう。

とりわけ、忙しく働く人にとって、情報の整理が1日1回夜の睡眠だけでは追いつかないことがほとんどです。
1日の終わりに頭が疲れてヘトヘトになっているのは、脳が情報でパンクしそうになっているサインなのです。

現代社会に生きる私たちは、半日も活動を続けていれば脳に疲労が溜まってしまいます。
しかし、半日おきにたっぷりと睡眠をとるわけにもいきませんよね。

そこで効果を発揮するのが「仮眠」というわけです。

1日の中盤に軽く脳を休めてあげるだけで、その後のパフォーマンスは驚くほど高まります。

頭が疲れたまま頑張った場合の集中力と、いったん頭をリセットした後の集中力とでは、まさに天と地ほどの差が生まれるのです。

オネット

お昼過ぎにぼーっとして頭が働かなかったのは、脳に情報が溜まり過ぎていたからだったんだ……

クモナギ

人間の集中力は、睡眠によって脳が整理された朝一番がピークだと言われている。
その状態を日中にも作り出すための方法が「仮眠」というわけなんだ。

仮眠は脳の再起動

仮眠の目的は「脳を休めること」です。

たとえ短い時間であっても、脳をしっかりと休めてあげることができれば、情報を整理する機能が作動します。

仮眠を経験したことがある人は、目覚めたあとに頭がスッキリして視界が明るくなったような感覚を覚えたことがあるでしょう。

脳の働きは、よくコンピュータにたとえられます。

パソコンでも、ずっと起動したままだと動作が重くなってきますよね。
そんなときは再起動してあげれば、メモリが解放されてサクサク動くようになります。

まさに仮眠はそれと同じ原理なのです。

無意識の中で処理中の情報を、一度電源を落として収めるべきところに収める。
散らばった情報が整理された脳は、本来持っている力を余すことなく発揮できるのです。

休憩時間や作業の合間などに、ほんの15分でも仮眠をとることができれば、脳の疲労はリセットされます。

その効果を最大限に得るために、次に説明する3つのポイントを押さえておきましょう。

オネット

たしかに、パソコンって重くなったら再起動させるのっていうのが王道だよね。

クモナギ

そう。そして、それは脳も同じなんだよ。
データの量がスペックを超えると処理しきれなくなるから、仮眠によって再起動をかけるんだ。

効果的な仮眠の方法【3つのポイント】

仮眠のタイミングは起床から8時間後

人間には、1日活動しているなかで「自然と眠くなる時間」があります。

それが、起床から約8時間後。

そして、そのタイミングこそが、仮眠の効果を最大限に得られる時間帯です。

朝6時に起きた人であれば、午後2時ごろが仮眠にベストな時間です。

人間は1日24時間というリズムの中で、その時間帯に脳の働きが鈍くなるように組み込まれています。
これは、人間の体内時計の仕組みによるもので、サーカディアンリズムと呼ばれる周期が理由です。

つまり、脳が自ら「このタイミングで休ませて欲しい」と要求しているので、昼下がりに睡魔が襲ってくるというわけなのです。

また、このタイミングを逃して遅い時間に仮眠をとってしまうと、夜の睡眠に影響を及ぼします。

仮眠が遅くなると夜の寝つきが悪くなり、よく眠れず、翌日に眠気や疲労を持ち越してしまうことになってしまうので、仮眠のタイミングには注意が必要です。

起床から8時間後を基準に、プラスマイナス1時間程度の範囲で仮眠をとるようにしましょう。

オネット

昼間の眠気は脳からのサインだったのか……!

クモナギ

お昼ご飯を食べて血糖値が上がることも原因なんだけど、そもそも人間が生まれ持ったリズムに「脳を一旦休めるように組み込まれている」ってことだね。

仮眠時間は15分〜30分

仮眠でもっとも気をつけるべきことは「長く寝過ぎないこと」です。

いくら脳を休めると言っても、長時間の昼寝は逆効果。
起きたときにかえって頭がぼーっとしてしまいます。

その理由は、長く寝てしまうと脳が「仮眠」ではなく「睡眠」ととらえてしまうからです。

眠りに入って20分を過ぎたあたりから、脳は本格的に熟睡モードに切り替わろうとします。

1時間2時間と昼寝をしてしまうと、脳は「このままぐっすり眠ろう」と思いはじめます。
しかし、熟睡しきれないまま中途半端なタイミングで起こされるので、脳が寝ぼけた状態になるのです。

そうなると、パフォーマンスが向上するどころか覚醒するまでに時間がかかり、なかなかやる気が起きなくてダラダラしてしまうことになりかねません。

仮眠の1番重要なポイントは「深い眠りに入ってしまう前に起きる」ことです。

そして、脳がその深い眠りに入ろうとする時間というのが20分前後なのです。

「たった20分程度の仮眠なら、とってもとらなくても変わらないのでは?」

そう思われるかもしれません。

ところが人間の脳というのは、たとえ短時間でも睡眠を与えてあげれば復活します。
たった5分の睡眠でも十分に脳内が整理され、再起動することができるのです。

なので、仮眠の時間は20分前後を目安にしましょう。

寝付くまでの時間を考慮して、30分の仮眠タイムを確保できれば理想的と言えるでしょう。

オネット

たっぷり眠ればその分効果があると思ったけど、寝過ぎは逆効果なんだ……

クモナギ

脳に「これは仮眠だ」と教える必要があるんだ。
15分〜30分後にアラームをセットしてから、仮眠をとるようにしよう。

横にはならずに光を遮断する

仮眠のポイント3つ目は、横にならないことです。

仮眠は「睡眠」ではありません。
なので、「寝る姿勢」になるべきではないのです。

ポイント2つ目にもあったように、仮眠において「熟睡」は絶対に避けなくてはなりません。
脳が中途半端に熟睡モードに入ってしまい、起きたあとしばらく寝ぼけてしまうからでしたね。

人間の脳は、「横になる=睡眠」ととらえます。

なので、たとえ15分できっちり起きる自信があっても、寝転ばないようにしましょう。

休日に自宅で仮眠をとろうとする際などは要注意で、間違ってもベッドなんかには入らないでください。
気づいたら窓の外では陽が落ちて、貴重な休日を無駄にすることになりかねません。

仮眠はあくまでも「仮」の睡眠。

本格的な睡眠ではないということを、脳にわからせることが重要なのです。

机に伏せたりイスにもたれかかるなど、座った状態で仮眠をとるようにしましょう。

さらに、仮眠の効果を最大限まで高めるのに必要なことが「光を遮断する」ことです。

周囲が明るいと、寝つきにくい上に睡眠の質も悪くなります。

短時間で最高の効果を得ようとする仮眠において、「寝つきの良さ」と「睡眠の質」は守らなければなりません。

どれだけ目を閉じても、人間のまぶたは光を通し、明るさを感じてしまいます。
かといって、昼間に周囲を真っ暗にするのは難しいですよね。

なので、仮眠にはアイマスクの利用が効果的です。

アイマスクがあれば、その場ですぐに、自分1人だけ真っ暗な環境に入り込むことができます。
目のまわりを隙間なく覆ってくれて、光をしっかりと遮断できる素材のものを選びましょう。

仮眠の効果を高めるために、仮眠専用のアイマスクを持つ価値は十分にあると思います。

オネット

脳に「今から寝るんだな」と思わせないことが重要なんだね。
イスに座ったままアイマスクをつけて仮眠……試してみよう!

クモナギ

仮眠でパフォーマンスを高めるためには、脳の仕組みを理解しないといけないんだ。
3つのポイントを押さえて、効果的な仮眠をとれるようになろう。

3つの仮眠のポイントまとめ
  1. タイミングは起床からおよそ8時間後
  2. 仮眠時間は15分〜30分
  3. 座ったままで光を遮断する

仮眠は究極の能率アップ術【パワーナップ】

パワーナップ=パフォーマンス向上のための昼寝

仮眠に脳のパフォーマンスを高める効果があることは、さまざまな研究により実証されています。

そして、その効果を得るための仮眠を「パワーナップ」と呼びます。

単なる昼寝と違う点は、「睡眠不足を補う」のではなく「脳の機能を高める」ことが目的であるということです。

パワーナップ = 脳のパフォーマンスを上げるための短時間仮眠

この言葉は、社会心理学者であるジェームス・マース氏の研究により広まりました。

その効果はNASAによって実証され、昼間に26分間の仮眠を取り入れたところ、次のような結果が出ました。

  • 認知能力が34%アップ
  • 注意力が54%アップ

仮眠をとると、明らかに脳の働きがよくなっていることがわかりますね。

このように、科学的に解明された仮眠の効果にもとづき、仕事の効率をアップさせようという動きが今、広まりつつあります。

Google、Apple、NIKEなどの世界的大企業では、オフィス内に仮眠スペースを設けるなどの取り組みを行い、積極的にパワーナップを推奨しています。

パワーナップとは、その行為だけを見れば単なる昼寝に過ぎません。

しかし、それは仕事のパフォーマンスに直結する習慣であり、集中力を高めるのに抜群の効果を発揮する、ひとつの「スキル」であると言えるのです。

オネット

仕事の成果を上げるためにとる昼寝のことを「パワーナップ」っていうんだね。

クモナギ

仮眠の効果は世界的に証明されているんだ。
たかが昼寝と思わずに、今日からパワーナップの習慣を取り入れてみよう。

パワーナップの効果

脳のパフォーマンスを向上させるパワーナップですが、具体的にどのような効果が得られるのでしょう。

集中力が高まるのは基本として、それ以外にも驚くほどたくさんの良い影響を私たちに与えてくれるのです。

さまざまな研究や実験により解明されているパワーナップの効果を、以下にまとめてみます。

パワーナップの効果
  • 集中力の向上
  • 記憶力の向上
  • ストレスの軽減
  • 作業効率の向上
  • 意欲が高まる
  • 判断力の向上
  • 理解力の向上
  • 認知能力の向上
  • 疲労の軽減
  • 認知症の予防
  • 発想力が高まる

などなど、数えきれないほどの効果があるのです。

これを見ると、脳の機能全般が底上げされるということが分かりますね。

たった15分程度の仮眠で、これらすべての効果が得られるのです。
パワーナップを取り入れない理由など、どこにもないと思いませんか?

オネット

パワーナップ凄すぎる……

クモナギ

こうなると、短時間の仮眠は人類に必須の習慣といっても過言ではないよね。
あとはやるか、やらないか。ただそれだけだよ。

仮眠は現代社会に必須のスキル

パワーナップの持つ力は十分に伝わったことでしょう。

「パワーナップ=短時間の仮眠」です。

15分〜30分、座ったまま光を遮断して仮眠をとるだけで、脳のパフォーマンスが段違いにアップするのです。

「たった15分寝るだけで、いったい何が変わるというんだ」
「仮眠のために作業を中断するくらいなら、そのままぶっ通しで働く方が早いに決まってる」

今のあなたに、そんな考えは皆無でしょう。

仮眠の効果を知った今、あなたの意識はアップデートされました。

適切なタイミングに適切な方法で仮眠をとる
脳の情報が整理される
ケタ違いのパフォーマンスを発揮できる

これを習慣的に行う人が、どれほどの成果を生み出すのか想像してみてください。
頭がよく働かないまま無理やり作業を続けることが、どれほど効率が悪いかを考えてみてください。

これほど絶大な効果があるにもかかわらず、仮眠の効果の凄さはまだまだ知れ渡っているとは言えません。

しかし、あなたは今その素晴らしさを知りました。

仮眠をとることが、人生の質を高める最高のスキルであることを理解したのです。

目まぐるしく情報が飛び交う現代社会において、自分の人生をしっかりと進むためには、常に頭をクリアにしておくことを心がける必要があります。

そのための最も効果的な方法の1つが、「仮眠」なのです。

忙しいからこそ、仮眠をとってください。
それに費やすほんのわずかな時間で、何倍ものリターンを得ることができます。

仮眠によって、あなたの脳のパフォーマンスは最大にまで引き上げられるのです。

オネット

仮眠って、もしかして人生を変えるほどのパワーがあるんじゃ……

クモナギ

そのとおり。
なんといっても、脳の働きが高まるんだからね。
人生の質がアップするのは間違いない。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる