【時間とお金】パーキンソンの法則で人生にゆとりを【使い切らない】

今あなたがやっている仕事。
その作業の「終わり」はしっかりと見えているでしょうか。

いつまでたっても同じことばかりしていませんか?

今月のあなたの収入。
その中で「使えるお金」を把握しているでしょうか。

なかなか貯金ができなくて困っていませんか?

そこにはパーキンソンの法則が働いているかもしれません。

人間というのは、使える分だけ使おうとする性質を持っています。

「時間がある」と思うと、その時間をいっぱいまで使おうとしてしまいます。
「お金がある」と思うと、その分をすべて使おうとしてしまいます。

その性質を説明したものが「パーキンソンの法則」です。

本日のプログラム

  • パーキンソンの法則とは【2つの法則】
  • 使い切らないための対策【意識改革】
  • 法則を理解して余裕のある人生を【ゆとりが生まれる】

誰もが経験していることです。

はじめは十分あると思っていたはずの時間が、期限間近になって余裕がなくなるというミステリー。

通勤・通学前の朝の時間、いつもバタバタしてしまう……

これもパーキンソンの法則に当てはまります。

そして、増えたはずのお金が気付いたら無くなっているという神隠し。

出世して収入が上がったのに、なぜか貯金は増えない……

これもそうです。

これらの不思議な現象は、人間の心理が悪さをしているために起こります。

この「仕事」と「お金」に関わる2つの法則によって構成されているのが、「パーキンソンの法則」です。




目次

パーキンソンの法則とは【2つの法則】

パーキンソンの法則

「人間は与えられた時間やお金をすべて使い切ってしまう」
という法則です。

1958年に、歴史学者であり政治学者でもあるシリル・ノースコート・パーキンソン氏によって提唱されました。

仕事とお金の浪費について、次の2つの法則に分けられています。

【第1法則】
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

【第2法則】
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

つまり、時間にせよお金にせよ「あればあるだけ使おうとする」のが人間なのです。

この法則は、特にビジネスの場や会社の組織において目立って現れるとされています。

しかし、日常生活にもパーキンソンの法則が働いてしまっている場面は非常に多く存在します。
冒頭の「朝の時間がなくなる」や「貯金が増えない」などがまさにそうですね。

なぜ、本来なら余るはずの分まですべて使い切ってしまうのか。

そのことを踏まえながら、それぞれの法則を詳しく見ていきましょう。

第1法則:仕事

1つ目の法則は、仕事量とそれを終わらせるまでの時間についてです。

【第1法則】
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

どういうことかと言うと、たとえば「3日後までに資料をまとめて提出するように」と仕事を与えられたとします。

その作業は、普通にやれば明日には終わる内容です。
しかし、「期限は3日後」なので3日後までに作業を終わらせて提出します。

本来は明日終わらせることができるはずの作業が、3日後まで膨張してしまっているのです。

「時間はたっぷりある」という意識が、時間の無駄遣いを引き起こしているということです。

会社の会議などでは、これが普通に行われてしまっています。

1時間と設定された会議では、たとえ結論が出ても1時間という制限時間を迎えるまで続けられます。
開始30分で「決めるべきことは決まったので、今日はこれで解散しましょう」と発言できる人はかなり少数派です。

みんなして「与えられた時間」をすべて使い切ろうとしてしまうのです。

「ビジネスや会社において目立って現れる」という意味がお分かりいただけたかと思います。

「1日で終わる仕事でも、2日与えられると2日かけて終わらせようとする」というのが、パーキンソンの第1法則です。

第2法則:お金

2つ目の法則は、収入と支出についてです。

【第2法則】
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

これは、第1法則の「時間」を「お金」に置き換えた考え方です。

  • 与えられた時間=収入
  • 完了までの時間=支出

となります。

簡単に言えば、「1ヶ月の給料が20万円だとすれば、1ヶ月の出費は20万円まで達する」ということです。

この第2法則に支配されている限り、どこまで行っても収入と支出は平行線です。

たとえば、残業を多くした月は給料が25万円になって5万円余裕ができるかというと、そうはなりません。
「今月は25万円ある」と思い、出費は25万円まで膨張するのです。

人はあればあるだけ使おうとします。

出世して毎月30万円もらえるようになると、生活レベルを上げて毎月30万円出費します。
これではいつまでたっても貯金は増えません。

「収入が増えたはずなのに貯金が増えない……」

不思議なことでもなんでもないのです。
入った分だけ使ってしまっているのですから。

その月に得たお金をその月に使えるお金だと思っている間は、負のループから抜け出すことはできません。



使い切らないための対策【意識改革】

第1法則への3つの対策【時間】

1.仕事の期限を自らつくる

まず、時間が余分にあるという考えをなくしましょう。

いつまでも同じ作業をしてしまう理由は、時間が余っているからです。
今日の仕事は「これ」と決めると、8時間かけてそれを終わらせようとします。

会社によっては、上司から一人ひとりにその日の作業を割り振られるところもあります。

割り振られた仕事を見て、「今日はこれさえ終わらせればいい」という考えになり、半日で終わらせることができるにもかかわらず、まる1日かけて作業を完了させます。

実際のところ、与えられた時間を短くした場合でも成果に大きな違いは現れないとされています。

2日かけてつくった資料を「次は1日で仕上げるように」と言っても、大抵はできるものです。

つまり、時間を無駄にしていたということです。

与えられた期限は目安にとどめ、自分でその作業の本当の期限を決めてしまいましょう。

その時間内に終わらせるには、何をどうすればいいのかをしっかりと考えて行動するようになります。

そうすることで目標を達成するための「逆算思考」も身につき、生産性が目に見えて向上するでしょう。

[https://kumonagi.com/from-goal-to-start/]

2.ひとつの仕事を分割する

完了までに必要な作業時間を把握しましょう。

そもそも、「その仕事にどのくらい時間がかかるのかわからない」という人がいます。

上司が「あとどれくらいで終わりそう?」と聞いても、はっきりと答えられないのです。

その原因は、仕事をひとつの大きな塊として捉えていることにあります。
ひとつの仕事は、いくつもの細かい作業で成り立っているはずです。

小さなタスクに分解して考えれば、「これがだいたい30分」「次の作業は2時間くらいで……」と組み立てることができ、おおよその終了時間は出せるようになるのです。

そこまで考えられれば、「この仕事は〇〇時間あれば十分」ということが把握できます。

仕事の全体像をぼんやりと見ていては、一つひとつの作業にメリハリをつけることができず、集中力も持続しません。

小さなタスクに分解して作業すれば、「これが終われば次」「そしてまた次」というように、ゴールに向かうテンポが生まれます。

「この仕事を8時間で終わらせる」ではなく、「この作業は1時間、この作業は2時間」など、タスクごとの作業時間を明確にしましょう。

これに関しては、タスク管理を効率化する「GTD理論」も役に立ちます。

[https://kumonagi.com/getting-things-done/]

3.会議では最初にゴールを示す

今日の会議はなにを決めるための集まりなのか。

それを会議の開始時点で明確にしておきましょう。

「うちの会社は意味のない会議が多すぎる」

よく聞くセリフですし、あなた自身口にすることも多いのではないでしょうか。

無意味な会議が多発する理由は「ゴールが決まっていないため」です。

決めるべき事柄がはっきりしていれば、「では、〇〇に決定しましたので本日は解散」とすんなり終了できるはずなのです。

それが最初から決まっていれば、結論を出すべきゴールから逆算して「どういう議題を持ち出すか」「発言の方向性はどこへ向けるか」を考えるようになります。

ゴールを意識しておくだけで、話が大きく脱線してただの井戸端会議のようになることは避けられます。

その際、参加者全員でゴールを共有しておく必要があるのは言うまでもありません。

なので、会議の第一声は「本日は〇〇を決定することを目的としてお集まりいただきました」などと始めるのが理想的です。

会議室を2時間予約したからと言って、2時間ずっと居座る必要はどこにもないのです。

1時間で結論が出たのなら、速やかに全員退出しましょう。

あなたがもし会議を仕切るような立場になったときには、このことをぜひ思い出してください。

第2法則への3つの対策【お金】

1.まず最初に貯金してしまう

お金を貯めたいのであれば貯金することです。

しかしそれが簡単にはできないので、なかなか貯金が増えませんよね。

貯金をするには収入が必要です。
収入を得たとき、あなたは最初になにをしますか?

給料日に銀行へ行って、はじめにすることは生活費を下ろすことではありません。

給料が入って一番最初にするべきことは「貯金」です。

そして、口座に残った分が「今月の生活費」です。

1ヶ月暮らして余った分を貯金するのではありません。
貯金して余った分で1ヶ月暮らすのです。

「月末に余裕があれば貯金にまわそう……」

そう考える方は非常に多いですが、断言します。
お金は余りません。

あなたもそれは長年にわたり身をもって経験しているはずです。

無理のない範囲でかまいません。

給料が入ったら、まず最初に貯金してしまいましょう。

2.貯金した分は「ないもの」として考える

貯金したお金のことは頭の中から消去しましょう。

そのお金は、もう使うお金ではありません。

貯金としてよけておいた分が頭の片隅にあると、

「給料日前でちょっと苦しいけど、貯金にまわした分から少しだけ使えばいいか……」

と悪魔のささやきが聞こえてきます。

そうなると最後、「少しだけ」では済みません。

はじめは意志の強さが必要となりますが、貯金をしたいのであればそこが勝負どころです。

数ヶ月続ければ慣れてきますし、節約の意識も高くなっていきます。

お金を貯められる人と貯められない人の違いは、「貯金した分は意地でも手をつけない」と思えるかどうかです。

貯金とは、いったん横に置いておくお金ではありません。

貯金とは「貯めたお金」です。
過去形です。
今はもうここにはありません。

給料日に貯金したら、「もうそのお金はない」という意識改革を行いましょう。

3.貯金専用の口座をつくる

今使っている銀行口座とは別に、貯金するためだけの口座を新たに開設しましょう。

手持ちの口座がひとつしかなければ、貯金することは不可能と言ってもいいでしょう。
生活費やさまざまな引き落としと同じ口座にすべてのお金が入っていては、貯蓄分と使用分の区別ができません。

なかには、クレジットカード専用と生活費用などと、すでに銀行口座を複数使い分けている人もいると思います。

もしそこに「貯金専用」の口座を用意していないとしたら、新たに作成しましょう。
適切に使い分ければ、銀行口座はいくつあっても困りません。

そして先ほどお話ししたように、給料日には真っ先にこの口座に貯金分を振り込みましょう。

貯金専用口座で行うことは「振り込み」のみです。
万一のとき以外は「引き出し」はしません。

ネット銀行を利用すればスマホでいつでも残高を確認できるので、貯金が毎月増えていく楽しみも出てくることでしょう。

さらにだんだん金額が大きくなってくると、「そう簡単には引き出せないな……」という心理的な効果も生まれ、使うことをためらうようになってきます。

ここまで来ればしめたもので、貯金専用口座にはお金が貯まる一方という素晴らしい流れができるようになります。



法則を理解して余裕のある人生を【ゆとりが生まれる】

時間にゆとりをつくる

まず、時間に関する第1法則を思い出してください。

「余分な時間まで使い切ろうとしてしまう」でしたね。

この第1法則に支配されないように意識して日々を過ごせば、時間の使い方が劇的に変わります。

「使える時間はどれだけあるのか」を頭に置いておくことで、段取りよくものごとを進めることができ、タイムリミット間際になって焦るということが激減します。

今やるべきことを今やり、先延ばしにしない。

そうすればタスクが一つひとつ確実に消化されていきます。

すべての制限時間がギリギリに設定されているはずはないので、必然的に時間に余裕が生まれます。

生まれた時間でまた新しく別のことができます。

今までは無駄にしていた時間が有効活用されるわけです。

「先延ばし」というのは、時間に余裕がありすぎるため発生する思考であり、それは後になってあなたの首を締めることになります。

先延ばしによって、余裕があったはずの時間がどんどん削られてしまうのです。

[https://kumonagi.com/emmets-law/]

時間の有意義な使い方がわかれば、時間そのものを管理できるようになります。

こなすべき仕事を適切な時間で終わらせれば、残業ばかりして心身ともに消耗する日々とも決別できるはずです。

それでいて生産性も上がるので、仕事で高い評価を受けて大きな成功も手にできることでしょう。

仕事において有効的に使うべきものは、「頭」と「時間」の2つです。

無駄遣いが減り、収入と貯金が増える

お金に関する第2法則は、「収入の分だけ浪費しようとする」でした。

この第2法則に支配されないようにすると、お金の使い方が変わります。

パーキンソンの法則を一言で表すと、「人はあればあるだけ使ってしまう」です。

時間とお金の両方を言っているのですが、ことお金に関してはおそろしく的を射ています。

不景気が叫ばれて久しく、景気回復の兆しも見えない現在においては、なかなか貯金ができないのも無理はないでしょう。
それでも、収入の額がほぼ同じであっても貯金できる人はできていて、できない人はまったくできません。

どこに違いがあるのでしょうか。

それは「意識」です。

前述したように、給料をはじめに貯金にまわせるような意識を持っている人が、コツコツとお金を貯めることができるのです。

貯金した残りで生活をやりくりしようとすれば、今まで何気なくしていた無駄遣いが減るはずです。
節約を意識するようになるはずです。

お金の正しい使い方が身に付けば、給料日前は財布の中が寂しいということも起こらなくなるのです。

あなたが本当に貯金をしたいと思うのであれば、毎月の給料から数万円を貯金専用口座に振り込みましょう。

「給料日に」です。

残ったお金が、あなたの今月の収入です。

そういう意識を持てるように頑張りましょう。

2つの法則はあなたを変えるきっかけ

時間に関する第1法則とお金に関する第2法則。

このパーキンソンの法則にとらわれないようにすれば、あなたの行動や考え方が変わります。

時間もお金も有限です。

本来そう簡単に無駄になんてできるものではないはずです。

しかし、人間は惰性や習慣で負のループをつくってしまいます。
頭ではわかっていても、楽な方へ簡単な方へと流されてしまうのが人間というものです。

パーキンソンの法則を理解するということはつまり、あなたの2つのかけがえのないものである「時間」と「お金」の使い方を、効果的で有意義なものへと変えることになるのです。

この記事でパーキンソンの法則を知り、時間とお金について真剣に考える機会を持っていただけたなら嬉しいかぎりです。

新しい意識が身についたとき、今までの行いがいかに無駄を生み出していたのかに気づけることと思います。

極端に考える必要はありません。

時間の短縮を求めてせわしく生きなくてもいいのです。

節約を突き詰めて質素な暮らしをしなくてもいいのです。

今より少しだけ、余分な時間とお金まで使ってしまわないように意識してみてください。

その意識はきっと、あなたの人生に穏やかなゆとりをもたらしてくれます。




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