今回は、読書による勉強効率を高めるための読書法についてです。
新しい知識を学ぼうと思ったとき、まずその分野に関する本を探したりしますよね。
読書というのは、今も昔も、人類の成長に多大なる恩恵を与えてくれています。
たった1冊の本に、自分の知らない知識や経験が詰め込まれています。
それを読むだけで、実にさまざまなことを知ることができるのです。
好きなときに自分ひとりでできて、自発的に取り組むことができる、もっとも効率の良い勉強法というのが「読書」です。
そんな万能の勉強法ともいえる読書ですが、さらなる効率アップを目指すのであれば、もう一歩踏み込んだ読書が必要です。
それが「同じジャンルの本を続けて3冊以上読む」というものです。
やはり、本を1冊読んだくらいでは「そのジャンル」について十分に理解することはできません。
たとえそれがどれだけ素晴らしい本であったとしても、です。
その理由と同ジャンル多読の効果を、これから解説していきます。
オネット1冊の本をいくら読み込んでも、知識は身につかないってこと……?



「不十分」というのが正しいかもね。
この記事の読書法を実践すると、実用レベルの知識にまで高めることができるようになるんだ。
本1冊では知識は身に付かない


1冊の本では情報が不十分
ある特定の分野について学ぼうとしたとき、とりあえず1冊は本を手にとりますよね。
しかし、その1冊を読み切ったところで、その分野に関する知識はあなたの頭にそれほどインプットされていないはずです。
「その本に書かれていること」は理解できても、それだけで「その分野のこと」が理解できるわけではありませんよね。
1冊では情報が不十分というのは、「網羅的な知識を得るには物足りない」ということです。
たとえ同じジャンル、同じテーマの本でも、著者によって考え方やとらえ方が違います。
そうなれば、書かれている内容には少なからず「かたより」があります。
同じ説明をしているようでも、ある本ではわかりやすく、またある本ではわかりにくい、ということが起こります。
なので、読書によって特定の分野に詳しくなろうとするなら、同じジャンルの本を複数冊読む必要があるのです。
どんなに素晴らしい本であっても、やはり人間が書いているものなので、説明不足や言葉足らず、論理の飛躍などが存在します。
複数の本を読むことで、それぞれの著者独自の視点で語られている内容にある溝が埋まっていき、それが自分の中でつながり、総合的に理解しやすくなるというわけです。
1冊では難しくて理解できない内容もあることでしょう。
それでも、多くの本を読めば読むほど、著者による表現のかたよりを平均化することができ、知識として身につきやすくなるのです。



すべて完璧にわかりやすく書かれている本なんて存在しないもんね……
1冊読むだけで満足してたらダメだね!
1回では学びにならない
あるテーマについての本を1冊だけ、それも1回読んだきりにしてしまうと、内容の99%は忘れてしまいます。
きびしい言い方をすれば、それは勉強していないも同然なのです。
そもそも、本を1回読んだくらいで内容を理解して頭に叩き込むことは不可能なこと。
「サラッと1冊の本を読んで終わり」という行為は、ただ単に情報に対する欲求を満たしているだけに過ぎません。
学ぶということは、自分の中に知識や考え方をインプットし、それを応用できるレベルまで馴染ませるということです。
人間がなにか新しいことを学ぶにおいて、欠かせない条件というのが「反復」です。
何度も繰り返して学習することで、脳が重要なことだと認識して記憶に定着します。
なので、あるテーマの本を1冊読むだけで終わらせずに、同じテーマの別の本を何冊も読むことが効果的なのです。
たとえば、「習慣を身につける方法」のような本を読んだのなら、次は「無理なく続ける習慣化のコツ」みたいな本を続けて読むのです。
1冊目の記憶が残っているうちに、2冊目を読みはじめることがポイントです。
なぜなら、1冊目で学んだことが別の表現で説明されていたり、違う角度からの解釈で新たな視点が見つかったりと、より深い学びを得ることができるからです。
この「同ジャンルの本を連続して読む」ということが、学習効果を高める秘訣であり、知識吸収の効率を大幅に高める読書方法というわけなのです。



ここが超効率読書のカギともいえるね。
とにかく「一点集中」で、そのテーマについての本を読みあさってみよう。
知らないジャンルこそ多読が必須
あなたがもし、はじめてのことを知識ゼロの状態から勉強しようとしているのであれば、同じジャンルの本を複数冊読むことの効果はさらに大きくなります。
予備知識なしで新しいことを学ぼうとすると、自分の引き出しには入っていない情報がたくさん出てきますよね。
いままで馴染みのなかった分野の本には、知らない単語や見慣れない表現、新しい考え方などが山盛りです。
その言葉を知っている状態で本を読むのとそうでないのとでは、理解度に大きく差が生まれることは言うまでもありませんよね。
たとえば、「デザインについて勉強してみよう」と思って読みはじめた本には、マージン、グリッド、近接効果や対比効果など、知らない単語が当たり前のように散りばめられています。
それを毎回、意味を調べたり用語解説を見たりしながら読んでいたのでは、なかなか内容が頭に入ってきません。
しかし、同じ「デザインについての本」を2冊3冊と読んでいくうちに、いちいち調べなくても意味がわかるようになってくるはずです。
1冊目はなにを言っているのかいまいちわからなかった説明も、2冊目にはなんとなく感覚がつかめてきます。
3冊も読めば、「なるほど!」と思えるかもしれません。
少なくとも、1冊目よりも確実に「学びの質」が高くなっていることを実感できるでしょう。
それは、あなたの中にそのジャンルの基礎知識が蓄積されている証拠なのです。
自分が詳しいジャンルの本であれば、書かれている内容がすんなりと理解できますよね。
それと同じ感覚を、「同ジャンル連続読み」で作りだすことができるというわけなのです。



同じ単語や表現にたくさん触れることで、パッと見て意味がわかるレベルになっていくんだね!
同じジャンルの本を最低でも3冊は連続で読もう


わからなかったことが理解できるようになる
同じジャンルの本を連続で読むことの最大のメリットは、同じことがらを複数の視点で捉えることができることです。
それぞれの著者による考え方の違いや独自の表現に触れることで、1冊ではよく理解できなかったことも、ふと納得できる瞬間が訪れたりするものです。
同じテーマについての解説であっても、ある本では違う角度からアプローチしていたり、また別の本ではわかりやすい図を用いて説明してくれていたりします。
最初はなんとなく読み進めていたものが、2冊目3冊目と読んでいるうちに「ああ、これはそういうことなのか!」と腑に落ちる感覚を得ることができるでしょう。
しかし、1冊だけで読むのをやめてしまうと、わからないことはわからないままです。
すんなりと自分の中に内容を溶け込ませるには、最低でも3冊は読むことをおすすめします。
その際、途中で違う本をはさまずに、「同じジャンルの本を連続で読む」ことを徹底してください。
取り入れた情報を、自分の中でしっかりとつなげるためです。
1冊の本で理解できないことがあっても大丈夫です。
同じテーマを扱っている本を続けて読んでいると、再びその内容に関する説明に出会います。
そして、それは以前読んだ本とはまた違ったかたちで表現されているはずです。
人によって受け入れやすい説明というのはそれぞれ違いますが、異なった表現で何度も見聞きすれば、少しずつ点と点が繋がっていきます。
そうしてさまざまな角度から自分の中に知識をインプットしていくと、はじめはわからなかったことがいつのまにか理解できるようになっているのです。



難しいことを1回で無理に理解しようとしないで、2冊目3冊目と読み進める方がいいってことだね!
真理、原則がわかる
同じジャンルの本をたくさん読むことのメリットは、ほかにもあります。
それが、「その分野における本質的なポイントがわかる」ということです。
同じジャンルの本を何冊も読むということは、何人もの別の著者が書いた文章を読むということですよね。
その中で、どの本にも出てくる解説や法則、考え方などがあることに気がつくと思います。
違う人間が書いているにもかかわらず、どの本を開いても必ず触れられている内容です。
なぜ、それぞれの著者が思い思いに本を執筆しているのに、同じような内容が書かれているのでしょうか。
実は、その内容こそが「そのテーマの本質」であり、「真理、原則」であることを意味しているのです。
つまり、その分野を学ぶにおいては避けて通ることのできない、普遍的な法則であり核心の部分だということです。
まったく違った切り口で解説されていたとしても、「重要なポイント」などと注意を惹きつけるように書かれているフレーズに着目するようにしてください。
「この内容はあの本にも書いてあったな……」
そう感じたら、その文章に集中して、自分の頭に叩き込むよう意識してみましょう。
知識人が口を揃えて語る内容というのは、あなたが学びたいことの本質を教えてくれているのです。



これは1冊の読書からでは絶対に得られない気づきだね。
このコツがつかめれば、読書の学習効率は大幅にアップするはずだよ。
読書学習のポイント3つ
知識を身につけるための読書において、意識するべき重要なポイントは次の3つです。
- テーマをしぼる
- 連続して読む
- 基礎から読みはじめる
それぞれ順番に見ていきましょう。
1. テーマをしぼる
知識を得るための読書においては、「同じジャンルの本をたくさん読みましょう」という話をしてきました。
ただ、「同じジャンル」といってもテーマが広すぎると効果は半減してしまいます。
まずは、自分がその分野におけるどの内容について学びたいのかを明確にしましょう。
広すぎるテーマというのは、たとえば「心理学」や「投資」などという感じです。
こういったテーマで本を選ぶと、学ぶべき範囲が広すぎて情報の洪水に飲み込まれてしまいます。
心理学のなかでも「行動心理学」や「社会心理学」など、いろいろ種類がありますよね。
投資を学ぶにしても、「株式投資」なのか「不動産投資」なのか、はたまた「FX」なのか。
そういった「細分化されたテーマ」に的をしぼって、それに特化して書かれた本を選ぶようにしましょう。
2. 連続して読む
ポイントの2つ目は、学びたい分野の本を連続して読むことです。
マネジメントの本を読んでみたり節約の本を読んでみたりと手当たり次第に読むのではなく、1つのジャンルに集中して読み進めましょう。
その理由は、短期間で繰り返し触れる内容というのは人間の記憶に残りやすくなるからです。
読書から本当の意味で学びを得るためには、「狭くて深い記憶」を目指すことが重要なのです。
なので、前回の本で学んだ記憶がまだ新しいうちに、2冊目3冊目の本を読みましょう。
1冊目で理解できなかった内容も、視点を変えて見ることができるようになります。
繰り返し出てくる重要なポイントは、より深く頭に刻まれ、記憶に定着します。
途中で関係のない情報をたくさん詰め込んで「広くて薄い記憶」にならないよう、一点集中でそのジャンル、そのテーマの知識を頭にインプットしてしまいましょう。
3. 基礎から読みはじめる
同ジャンルの本を連続して複数冊読むこと。
これが読書での学習効率を高める方法です。
その際、「読み進める順番」にも気を配ることができればベストです。
たとえば、
- 最初の1冊2冊は、そのテーマの基礎を解説しているような本を選ぶ。
- そこから徐々に難しそうな内容の本に手を出していく。
- 十分知識が身についたと感じたら、専門性の高い上級者向けの本を読んでみる。
という具合です。
読書を通じて、自分の知識レベルを段階的にステップアップしていくイメージですね。
最初から難解な本を選んでしまうと挫折する可能性があります。
「意味がわからなくて途中で読むのをやめてしまった」という経験は誰にでもあるはずです。
それは、たった1冊の本を厳選して選んでしまった結果とも言えます。
しかし、はじめから複数冊読む前提でいれば、そういった失敗もなくなることでしょう。
基礎の基礎から徐々に難易度を上げて読み進めていく。
これができれば、読書学習の効率をかなり高めることができるようになります。



テーマをしぼって、簡単な本から順番に続けて読む。
かしこくなるには「急がば回れ」だね!
より多くの本を読むには


たくさん読むには速く読むこと
読書で学びの質を高めるには、「同ジャンルの本を連続して複数冊読むこと」でしたね。
つまり、1つの分野に集中してどんどん本を読んでいくということです。
しかし、たくさんの本を読むには、いままで通りの読書週間では難しいかもしれません。
では、どうすれば大量の本を読むことができるでしょう?
考えられる方法としては、おもに次の2つです。
- 読書時間を増やす
- 読むスピードを速くする
このうち、「読書時間を増やす」についてはあまり現実的ではないかもしれません。
自由な時間がいくらでもあるというのであれば別ですが、多くの人はそうではありませんよね。
忙しい毎日のなかで、自己成長のためになんとか時間を見つけて読書をしていることでしょう。
なので、より多くの本を読むために取り組むべき方法は「読むスピードを速くする」ことです。
読むスピードを2倍にできれば、これまで1冊読んでいた時間で2冊読むことができます。
おなじ時間で2倍の読書量が確保できるのです。
そして、実はこれは決して難しいことではないのです。
「速く読む」と聞くと速読をイメージするかもしれませんが、なにも常人離れした速さで読む必要はありません。
いまより少し文字を追うスピードが速くなるだけで、1ヶ月、1年単位で見たときの読書量は大きく変わってきます。
ちなみに、世の中には「速読教室」や「速読講座」なるものが存在しますが、これらは月額で1万円以上かかったりします。
そこまで本格的に取り組まなくても、いまはアプリを使って文章を速く読むトレーニングができるサービスなどもあります。
無料というわけではありませんが、費用対効果を考えると自己投資としては非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
興味のある方はこちらの記事をご覧ください。





文章をちゃんと理解したうえで速く読むスキルを身につけたなら、それはあなたの人生を変えるほどの力になるよ。
読書時間を確保するには
あなたは1日にどれくらい読書に時間をとれますか?
2時間つかえる人もいれば、15分しか確保できない人もいることでしょう。
そんな中、どうやって読書時間を確保すれば効率がいいでしょうか。
ひとつの方法として、「本を耳で聴く」というものがあります。
オーディオブックやオーディブルといった、朗読音声の配信サービスですね。
これらを活用すれば、あなたの読書時間を大幅に増やすことができます。
なぜなら、すきま時間のすべてを読書の時間に変えることができるからです。
身支度の時間、電車での移動中、お昼休み、買い物や家事の最中、お風呂の中でさえも、耳さえあいていれば本が読めてしまうのです。
また、耳から入ってきた情報というのは脳に直接届くので、人によっては通常の読書よりも高い効果が得られるかもしれません。


「本気で勉強したいけれど時間が足りない……」
そう悩んでいるのであれば、いちどオーディオブックを試してみる価値はあると思います。
驚くかもしれませんが、1日のすきま時間をかき集めると人によっては合計で2〜4時間にもなります。
この時間を有効活用しない手はありません。





本を読む時間がなくても、耳が自由な時間ならいつでも読書ができてしまうんだね……!
10冊読めば専門家レベルの知識が得られる
本を読み、知識を学んで自分の価値を高めることができる。
それが読書の魅力です。
同じジャンルの本を連続で読み、1つの分野に的を絞って集中的に学ぶことで、最大限の学習効果を発揮することができます。
そのためのポイントを、あらためてまとめると次のとおりです。
・テーマをしぼる
「その分野のなにを学ぶのか」を明確にして、深くて濃い知識を手に入れること。
・連続して読む
途中であれもこれもと手を出さず、目的のテーマについての本を一点集中で読み進めること。
・基礎から読みはじめる
はじめは簡単な基礎の本からはじめて、少しずつ難易度の高い本に進んでいくこと。
この3つのポイントを意識して読書にのぞめば、たとえ未経験の分野であっても相当深い知識が身につくはずです。
「本を1冊読んだだけでは、ほぼ勉強にならない」と冒頭でもお話ししました。
知識を身につけるには、さまざまな角度や視点から、繰り返し自分のなかに情報を取り入れて、それを自分の頭で考えるということが重要なのです。
読書によって実用的な知識を手に入れるには、最低でも3冊は読み切りたいところですね。
さらに、同じテーマの本を10冊も読み切ったのなら、あなたの知識レベルは専門家の域にまで達するといっても決して過言ではありません。
そこまで行けば、その分野における本質的な部分は間違いなくインプットされています。
10冊の本を読んでいろいろと自分なりに考えるうちに、知識の組み合わせで応用も効くようになります。
その分野に詳しい人と話すことになっても、相手の言っていることがすんなり理解できるばかりか、対等に会話することができるようになっているでしょう。
本を10冊も読むというのはたしかに大変です。
1冊読むのに10日かかるなら、10冊読むには3ヶ月以上が必要です。
ですが、「速く読む」ことや「耳で本を聴く」という方法を活用すれば、それは十分に実現可能となります。
とりわけ、「文章をちゃんと理解しながら速く読む」というスキルは今後の人生においても一生役に立つので、この機会に身につけてみてはいかがでしょうか。
読書で学びの質を高めるには、「同ジャンルの本を連続して複数冊読むこと」です。
1冊では実用的な知識は身につきません。
まずは3冊を目標に、深くて濃い学びを目指しましょう。
「価値のある読書」は、確実にあなたの人生の質を高めてくれます。



読書は間違いなく最高の自己投資だよ。
もっと手軽に、簡単にたくさんの本を読む方法
「それでも、やっぱり本をたくさん読むのは大変だし難しい……」
そんなあなたへ、最後にとっておきの方法をお伝えして終わりにします。
なるべく労力をかけずに多読をする方法。
そんな都合のいい話が、「本の要約サービス」を活用することで現実のものとなります。
その「本の要約」を提供してくれるのが、「flier(フライヤー)」というサービスです。
flierでは、1冊の本の内容を10分ほどで読める「まとめ」として配信しています。
しかも、専門家が実際にその書籍を読み込んだうえで要約を書き、本の著者や出版社に承諾を得て配信しているため、非常に質が高く、信頼できる要約を読むことができるのです。
flierについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
興味が湧いたら、いちど覗いてみてください。








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