1日が24時間であることに疑問を抱いたことはないでしょうか。
私たちは生まれた時から1日24時間の世界にいます。
1日を365回繰り返すと1年が経ちます。
そんなことはあまりにも当たり前すぎて、今さら気にするほうが難しいくらいでしょう。
ですが、今一度「なぜだろう」と考えてみると、すごく不思議に感じるはずです。
なぜ、キリの良い20や30ではないのだろうか。
誰がいつ、どのように決めたのか。
昔の人間が決めた基準が、なぜ現代まで使われているのだろうか。
疑問から疑問が生まれ、考えれば考えるほど不思議になってきたのではないでしょうか。
あなたの当たり前を謎に変えてしまいましたので、この記事でしっかりと解き明かしていきます。
そして、もしも1日が24時間ではなかったとしたなら、一体どんな世界になっていたのでしょうか。
- 1日はなぜ24時間なのか【中途半端な数字の理由】
- 1日を分解する古代エジプト人【この世を観測する】
- もしも1日が24時間ではなかったら【時間とは概念】
「決まっていることだからそういうもの」と思っていた1日は24時間であるという事実。
理由を知ることであなたの好奇心が満たされ、また、昔の人間の探究心の深さに驚かされることでしょう。
そして、時間を増やすことは果たして可能なのでしょうか。
1日はなぜ24時間なのか【中途半端な数字の理由】

決めたのは我々人類
1日が24時間だというのは、人間から見た基準にすぎません。
地球の誕生から「1日は24時間」と決まっていたのではなく、人間が自分たちで「1日を24時間と決めた」のです。
では、なぜわかりやすい10の倍数などではなく「24」なのでしょうか。
どういう理由でそうなったのでしょう。
その鍵は「12」という数字が握っています。
12に意味がある
昔の人々は、月を見て地球の周期というものに気づきました。
満月の夜から、月は夜を迎えるごとに欠けていき、欠けた月がまた満ちていき、ふたたび満月になるのがおよそ30回目の夜です。
これを1つの区切りとしました。
今でいう「1ヶ月」です。
昔の人々は月を観察し続けます。
月の満ち欠けが30回で1周し、それを12回繰り返すと季節がまたはじめに戻ります。
昔の人々はこれに気がつきました。
今の「1年」ですね。
農作物を育て、収穫して生きていくために「季節」を知ることはこの上なく重要です。
生物としての存亡がかかっているのです。
それを月の12周期で測定することができるのですから、「12」という数字がとても重要視されたわけなのです。
もっとも身近な周期「1日」にも12を反映
さらに、昔の人々はこれを1日にも当てはめました。
昼と夜は別の世界だと考える昔の人々は、1日をまず日中と闇夜に分けました。
そしてそれぞれを、自分たちにとって重要な単位である「12」で区切ることにしたのです。
このことから、昼が12と夜が12で「1日は24」という考え方が生まれました。
一見するとキリの良くない数字に思える「24」ですが、月の観測によって導き出した「12」という地球基準の数字が根底にあったのです。
以上が、1日が24時間になった理由としてさまざまな歴史学者が唱えている一般的な説となります。
非常に理にかなっていることがお分かりいただけると思います。
しかし、これとは別にもうひとつの興味深い説も存在します。
それは「12進法」を用いた考え方です。
12進法についてお話しすると少し長くなってしまうので、こちらはまたの機会、別の記事で詳しく紹介させてください。
1日が24時間の理由から1時間が60分である理由にまで繋がり、なかなか面白い内容となっています。
1日を分解する古代エジプト人【この世を観測する】

1日をどのように区切ったのか
「1日」という概念は、大昔から存在しました。
太陽が昇れば始まり、太陽が沈めば終わる。
また太陽が昇れば次が始まる。
実に単純です。
人間に限らず、多くの生物はこの太陽の動きで1日というサイクルを感じ取り、過ごしてきました。
それがいつからか、1日は「時間」という単位で区切られるようになりました。
時計など存在しないはるか昔、どのようにして「時間」という概念が生まれたのでしょうか。
その歴史をこれから紐解いていきます。
古代エジプト文明
先ほど、1日が24という単位になった理由はお話ししました。
ただ、この段階では12と12に分けただけで、1が始まってからいつ2になるのか、ということまでは決まっていません。
では、それをどのように区切って分割したのでしょうか。
ここで登場するのが古代エジプト人です。
世界中の歴史家いわく、昼と夜をそれぞれ12に区切るという考え方は古代エジプト文明に起源があります。
彼らはまず、太陽を基準として昼を12分割する方法を考えました。
地面に棒を挿し、その棒がつくる影の方向と長さを観測したのです。
歴史上初の時計、「日時計」の誕生です。
のちに棒は目盛りを刻んだT字型のものに改良され、それをもとに日の出から日没までに影ができる範囲を12で分けたのです。
しかし、夜は太陽が沈むので日時計は使えません。
そこで彼らは夜空を見上げ、星を観測し始めました。
やがて天空に等間隔で円を描くように並ぶ36個の星を見つけました。
(この36個の星のグループを「デカン」と言います。)
彼らは、地平線からそれら1つひとつがほぼ40分おきに顔を出すことを発見し、デカンの動きを基準にして夜を分割したのです。
この理屈をもう少し詳しく説明しますと、
- 40分 × 36星 = 1440分(24時間)
- 1日のうち半分が夜なので星は18個分の観測
- 40分 × 18星 = 720分(12時間)
というわけです。
このように古代エジプト人は、昼は太陽を夜は月を観測して1日を「時間」に分解していったのです。
昼と夜の長さが変わってしまう
昼と夜を別々に分解して1日としたことで、ある問題が発生します。
夏は昼間の12時間が長くなり夜の12時間が短く、冬はその逆になるというように、同じ12時間ずつと定めたものが季節によって伸び縮みしてしまうのです。
その問題を解決しようとしたのが、ギリシアの天文学者ヒッパルコスです。
時は紀元前2世紀。
1日を昼夜平等に24で分割することを考えたヒッパルコスは、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日(現在の春分の日と秋分の日)を「時間の基準」と定めました。
これが今の1日24時間となるのですが、日の出日の入りのリズムで生活を送ってきた昔の人々はなかなかそれを受け入れることができず、ヨーロッパで機械時計が発明される14世紀までは季節ごとに異なる24時間を過ごしてきたようです。
もしも1日が24時間ではなかったら【時間とは概念】

世界は今とは違っていたのだろうか
「忙しくて時間が全然足りない」
「もっと時間があれば好きなことができるのに」
誰もが抱く時間への欲求不満です。
もう少し時間があればいいのに……
そう思っているのはあなただけではありません。
私も思っていますし世の中の大半の人が思っていることでしょう。
しかし現実は残酷で、どうあがこうとも1日は24時間しかありません。
では、もし1日が倍の48時間だったとしたら、好きなことが何でもできると思いませんか?
そうなればきっと今とは違う生活を送っていたに違いありません。
1日8時間働いて、あとの時間はプライベートを思う存分に楽しめる……
……いえ、実はそう都合よくはいかないようになっているのです。
違和感を感じたあなたは、もうお気付きかもしれませんね。
時間とは概念【地球はまわる】
そうです。
地球の自転速度は変わりません。
1日を何十時間に分割しようと、太陽が昇ってから沈む速度は今までどおりです。
1日が何時間であろうと、1日そのものの長さは変わりません。
1日が倍の48時間になれば、就業時間も倍の16時間になるだけです。
そしてその体感速度は8時間と同じです。
時計の文字盤に数字がやたらと増えるだけです。
ランチは昼の24時、仕事の終わりは34時や35時です。
同じことなのです。
世の中うまくはいきません。
時間は生み出せる
現実を思い知らされたからといって落ち込む必要はありません。
1日の長さを変えることはできませんが、時間の使い方はあなた次第でいくらでも変えられるのです。
時間が増えてくれないのであれば自分で生み出せばいいのです。
科学が主役の現代にも、わずかに魔法が残されています。
そのひとつが「時間術」です。
効率化と無駄の排除で時間を生み出す錬金術とも言えるでしょう。
現在では多くの「時間術」と呼ばれる方法が生み出されており、書籍やネットで勉強することができます。
時間の効率の良い使い方を知り、相対的に時間を増やそうという考え方や法則です。
たとえば、やるべきことを今すぐにやることでも結果的に時間は生まれます。
先延ばしにするとその分時間を無駄にしてしまうことにつながるからです。
[https://kumonagi.com/emmets-law/]
[https://kumonagi.com/5second-rule/]
このようなスキルを磨くことで、きっとあなたの人生は驚くほどに豊になるはずです。
なぜなら、時間とは人生におけるかけがえのない資産なのですから。
お金をたくさん持っていても、使う時間がなければ虚しさが膨らみます。
愛する人がいても、ともに過ごせる時間が少なければ寂しさが膨らみます。
ですが、時間があれば良いことばかりです。
- 効率よく働けるので仕事の成果が出る。
- 稼いだお金を有意義に使える。
- 自分の時間が増えて心にゆとりが生まれる。
- 愛する人と過ごす時間が増える。
……考えただけで嬉しくなりますよね。
時間の使い方を知り、時間を操ることができれば、新たな時間という概念を作りだすことができるのです。
昔の人々が凄まじい探究心を持って天体を観測し、時間という概念をこの世に生み出したように。


コメント